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傷だらけの鼻先


1万キロ以上に渡る長い旅をしてきた鮭たちにさえ、流れを遡るその道のりは楽なものではないでしょう。
毎年9月末頃から、芝桜公園にある藻琴川では鮭の遡上を見ることができます。

実際に網走から大空町の藻琴山温泉までを車で走り、その距離を知っている者であれば、誰もが驚くことでしょう。
河口である網走から藻琴山温泉までの距離は約30キロメートル。藻琴山の標高は999m。

北の海で長い時を過ごした鮭は、やがて受精と産卵のために生まれた川の藻琴川に帰ります。
鮭はまさに命がけで、最後の力を振り絞り、この川を上って行きます。

鮭は清らかな湧き水を好み、そこに産卵します。
長命水と呼ばれ、飲料にも適する清い湧き水がある藻琴山は、鮭にとっても最高の故郷でしょう。

アイヌ語で「カムイチェップ」、「神の魚」と呼ばれる鮭。
鮭がどうやって生まれた川を覚え、そこに戻ってくるのかは今でも解明されていません。